こんにちは。塾長の伊與田です。
教室となる物件への入居日が近づき、妻と教室のレイアウトと必要な家具について相談していました。
広めの物件を確保できたため、どこにどのような機能をもたせるか、自由度が高くうれしい悩みとなりました。

相談する中で、教室のレイアウトの考え方が、妻と私で異なっていることに気づきました。
私は、教室の間取り図から、「ここに○○の機能を、ここに△△の機能を当てはめよう」という全体から考える方針でした。
一方妻はというと、まず、機能別のスペースの具体的なイメージを描いたイラスト(ポンチ絵)をもとに考える方針でした。
イラストがあることで、具体的にどんなものが必要か、どのくらいのスペースが必要かイメージが具体的になり、
とても良い検討になりました。また、全体のことはいったん無視しておくので、
スペースの整合性などを気にする必要がなく、検討のスピードが早く感じられました。

20140204_ポンチ絵

なぜ2人の考え方に違いが生まれたのでしょうか?

後で妻に聞いてみると、前職での経験が活かされていることが分かりました。
妻は以前機械メーカーに勤めており、大型の部品の設計の際の手法を用いたとのことでした。
一方私は、IT系の会社に勤めていたため実体の部品設計のような経験はありません。
そのため、設計の基本的な考え方である、「全体から詳細へ考える」という考え方をとっていたのでした。
2人の考え方の違いは、それぞれ異なる業界の異なる経験から生まれたのでした。

同じアウトプットを目的・目標としていても、そのプロセス(ここでは考え方)が変われば、
アウトプットの品質やスピードが変わっていきます。
また、いろいろな考え方を自分の中に持っておくことで、
自力での問題解決や創造性を高めることができます。

伊與田塾では、1つの問題に対し、1つの正解さえ出せれば良いという教育方針ではなく、
1つの問題に対し、複数の提案、可能性を示す能力を養うことを目的としています。