こんにちは!伊與田塾南安城教室、塾長の伊與田です。
今回は、マインドマップに生徒様の思考のプロセスやアプローチの方法が表れてくるということと、マインドマップの有効性についてお伝えしたいと思います。

マインドアクセラレータの授業にて、ある生徒様向けに、「のつく漢字」というお題でマインドマップを描いてもらいました。このお題は板書で伝え、「」の部分については出題者は読み上げません。生徒様がそれぞれに解釈してマインドマップを使い、該当する漢字を書き出していくことになります。

ここで、それぞれ違う生徒様が描いたマインドマップをご覧ください。そして、生徒様がそれぞれどのように思考を働かせてマインドマップを描いたのかを想像してみてください。

マインドマップ1

マインドマップ2

2つのマインドマップを比べて見ると、ブランチ(枝)の層の深さに違いがあることが分かります。①のマインドマップは、メインブランチの次の階層(2階層目)のブランチに漢字が登場しています。かたや、②のマインドマップでは、3階層目に漢字が登場しています。

 

外部からの情報を中心に考える

実は、①のマインドマップを描いた生徒様は、「□」を含む漢字を、教室内にある漢字を見まわして探し、それをヒントにして書き進めていました。つまり、外部の情報を中心にして思考したわけです。

 

発想の軸を内部(自分)で設定する

一方、②のマインドマップを描いた生徒様は、メインブランチの設定に比較的時間をかけ、まず最初に「くち」という部首で発想を広げていきました。さらに、「くち」の「数」でブランチを分割することで、発想しやすくしています。

※厳密には、部首としての「くち」に該当しない漢字も含まれていますが、発想のキーワードの役割は十分果たしています。

 

このように、マインドマップには描く人それぞれの思考プロセスや、アプローチのやり方が見えるようになります。マインドマップが、自己分析やコミュニケーションにおける相互理解に有効な理由は、自分もしくはお互いの思考の過程を「見える化」することができることにあります。

①と②のマインドマップについて、「どのように描くのが正しいか」という指導はしません。この段階では、既存の知識を様々な形で整理・体系化することができるんだということを楽しみながら、感覚で理解してもらうことができれば、十分です。