敵を知り、己を知れば、百戦危うからず   -孫子

 

2014 サッカー ワールドカップが開幕しましたね!
塾長もレプリカユニフォームを着て日本代表を応援したいと思います!

 

メタ・ゲーム

ところで、サッカー選手たちの戦いは、グラウンド上の90分間だけで行われると思いますか?
当然ながら、違います。試合が始まる前から、もっと言えば対戦が決まった瞬間から、戦いは始まっています。
サッカーでは、対戦前に相手チームや自チームのことを入念に研究します。
・視察による調査(スカウティング)
・相手はどんな戦術か、それに対して有効な戦術は何か
・お互いの長所、短所はどこか
・相手の短所を攻撃するには?こちらの短所を補うには?

もちろんサッカー以外でも、プロレベルの選手やチームは同じことをしています。
こういった、戦いが始まる前の戦いを、「メタ・ゲーム」といいます。

 

メタ・テスト

学校のテストや、社会人になってからの仕事においても、”戦いが始まる前の戦い”という考え方が有効です。
この考え方を学校の定期テスト対策や受験対策に適用すれば、「メタ・テスト」ということになります。

 

メタ・テストとは、「テストについて研究すること」と言い換えることができます。
闇雲に勉強したり、闇雲にテストに挑んだりするのではなく、
まず、テストについて知り、客観的に分析するのです。

 

伊與田塾の教育はプロセス重視ですから、テストで点を取るためだけの、短期的な結果だけにこだわる付け焼刃の指導はしません。
思考の訓練の場として、テストを利用します。
具体的には、以下のような思考活動を、試験範囲が発表される前に実践します。

 

・試験範囲の予想(⇒試験範囲発表後、実際の試験範囲と突き合わせる)
・教科、単元別のポイントを把握する
・単元別に得意か苦手(不安)を認識する
・単元別に、現状を評価する(10段階)
・単元別に、なりたい姿をイメージする(イメージと10段階評価)
・その他、独自の分析方法や、分析軸を持つ

 

これらのステップにはマインドマップを使うことが有効です。
慣れていない生徒には、あらかじめ分析のフレームワークを示した用紙を渡しますが、
上級者になれば独自にフレームワークを考え出して表現することができます。

20140614_メタ・テスト

社会人になって差がつく

こうして備わった思考力は、社会人になってから広く応用できるものです。
特に、「提案」「戦略立案」「分析」など、
付加価値の高い仕事(正解がない仕事ともいえます)に対して、威力を発揮します。

メタ・テストをせず、学校から渡された試験範囲だけを受け取って
テストをこなしてきた生徒とは、差がつくのは当然と言えるでしょう。

 

お子様に、”テストや受験の先、将来を見据えた教育を受けさせたい!“ と思った方は、
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※関連用語:メタ認知・・・認知について認知すること。メタとは、上位の概念を示すことば。