2/4(土)は、大阪へ関西大学初等部の研究発表会に行ってきました!数回に分けてブログに書いています!本投稿が2回めにあたります。
前回の記事
⇒「”思考スキル”を用いた授業デザイン」 関西大学初等部研究発表会(1)
今回は、思考スキルの授業の”空気”についてです。
5年生の授業にて個人ワークを行ったあと、ペア学習⇒全体発表と続きます。そこでは個人ワークで考えた思考プロセス、つまり考える手順と、使用するシンキングツールを発表します。
発表のあとは、他の生徒から質問や意見が出るのですが、なかなかシビアな意見や鋭い質問がガンガン飛び交います。
私はまず、答えでなく、考え方に対して指摘されたり、反対意見を言われたりすることは、言う方も言われる方も重たい活動だと思っています。しかし、生徒たちの様子を見ているとそんな心配はなく、言う方も言われる方も和気あいあいとした感じで、物怖じすることなく、純粋に意見を交わしていました。こうした空気がなければ、生徒同士がお互いの思考スキルを高めていくことはできないでしょう。
この空気を私は不思議に思ったので、後に別会場で行われた協議会で質問してしまいました。すると、授業を担当された先生からは、・1年次から思考スキルの授業を行っていること、・授業時間内に相互批評の時間をとっていること、この2点から、意見を交わし合うことに慣れているからではないかとの答えをいただきました。
なるほど、と思いました。私は、授業前に入念な導入があったのではないかと思ったのですが、そうではなく、1年次からの積み重ねによるものだということです。
思考スキルを身につけることもすごく大切ですが、実はこういった相互批評できる態度が身につくことや、それができる空気があるということが、実はものすごく貴重なのではないかと思います。
ちなみにですが、伊與田塾では、学年バラバラのメンバーで取り組むコミュニケーションゲームが、意見を交わす態度を育てたり、相互批評の空気作りの役目を担っています。
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