マインドアクセラレータの授業で実施した、「ファフニル」というゲームをご紹介します!
このゲームは最初に配られる数種類の宝石を用いて、別の宝石を競り落としていくゲームです。何回かの競り終了時に各色の宝石の価値が確定するので、価値の高い宝石を手元に残し、価値の低い宝石(マイナス点)は、競りの支払いにあてて手放していくのが理想です。
他プレイヤーを観察しよう
宝石の価値の決定についてもう少しくわしく。
決められた条件を満たすまで複数回の競りを行い、終了したら全員の持っている宝石を公開し、一番多かった色の宝石と2番目の宝石はプラス点になります。それ以下の宝石は、ひとつにつきマイナス1点となります。(競りに用いられた宝石はカウントしない)
そのため、各プレイヤーの競りアクションを通じて「みんながどの宝石を持っているか」「どの宝石をあつめているか」「どの宝石がいらないか」を把握することが重要です。
なお、価値の高い宝石も、5つ以上持っていると点にならない「勇み足」ルールが存在するので、自分だけで特定の宝石の価値を高めることはできません。
他プレイヤーのアクションを記憶しよう
宝石の価値の動向を見極めるには、他のプレイヤーがそれぞれどの宝石を競りに差出し、どの宝石を得たかを記憶しておくと有利です。
最終ラウンドはゲームの質が変わる
このゲームでは、競りが終了し得点計算をして、40点を超えたプレイヤーが出たら終了となります。そのため、40点が近いプレイヤーが出た場合は、他プレイヤーは協力してトップを引きずり下ろすことも検討すべきです。
具体的には、トップが集めていそうな宝石を一気に捨てて、マイナス点を抱えさせることです。
トップのプレイヤーはトップを保ったまま競りを終わらせたいですが、上記のことがあるのでさらに裏をかくことも検討する必要があります。。
ときには「捨てる」選択肢を得る
ファフニルはいよだ塾でははじめて本格的な「競り」のメカニズムを含むゲームでした。「捨てねば得られぬ」がこのゲームのキャッチコピーです。他にも「損して得とれ」のように、捨てることが重要だという教えや、場面は少なくありません。
子どもたちの中には、何かを得るために何かを「捨てる」ことに抵抗がある子も多く、そうしたアクションを経験できる本タイトルは貴重かなと考えています。