本日、愛知県の豊田スタジアムで行われた、サッカー日本代表対ホンジュラス代表の試合について書きたいと思います!
今回の注目選手は中盤の底、アンカーのポジションに入った長谷部誠選手と、交代で出場した田口泰士選手です。

日本のゴール、ゴール、ゴールの試合でしたね。そして、失点を0に抑えたこともとても大きいと思います。

長谷部_KPI

 

試合全体の評価

中盤でボールを奪う回数が多く、そこからパスで崩してのゴールや、すばやいカウンターからのゴールにつなげていました。これまでの試合よりも気持ちよく日本のパスがつながっていましたが、これは、前線の3人と2列目の2人の合計5人が、流動的にポジションをとっていたことによるものだと思います。守るホンジュラス側からすれば、パスを出す選手、パスを受ける選手を非常につかまえ辛い状況にされていたのでしょう。試合の流れで言えば、本田選手のインタビューにあったように、序盤に2得点したことで選手が良い意味でリラックスできたことが、大量得点につながったと考えています。とくに本田選手は2点目をとったあと、ゴールにつながるアシストパスを2本決めています(もう1本惜しいパスがありました)。

 

長谷部選手

今までのアギーレジャパンの試合におけるアンカーのポジションで、いちばんしっくりきた感じでした。ボール奪取の回数が非常に多く(私の集計で6回、惜しくもファイルとなったものを含めれば8回)、攻撃の起点となっていました。実際、ボール奪取と同時に本田選手のアシストとなったプレーがありました。そして必要に応じてタックル、ディレイ(相手の攻撃を遅らせること)、最終ラインでのプレーなど、状況判断の鋭さが随所に表れていました。攻撃面では前述したアシストのほか、前線へのパスを6本通し、ドリブルでの持ち上がりやミドルシュートまで見せています。本当に、攻守に非常に”効いていた“選手でした。

 

田口泰士選手

名古屋グランパスからの招集、そして起用ということで、彼が出場すれば私は必ず注目します!
この試合では、後半33分から長谷部選手に代わり、アンカーのポジションで出場しました。前回も書いたとおり、アンカーは彼本来のポジションではないし、彼自身守備的な選手ではないと思うので、交代出場の瞬間は、私自身、期待と同時に不安もあったのでした。
蓋を開けてみれば、田口選手はブラジル戦のときよりもアンカーとしての役割を果たせていたと思います。動きがのびのびとしており、前回あまり見られなかったボールへの厳しい寄せを見せてくれました。約15分という出場時間のなかで、2回のボール奪取、1本の前線へのパスを実現しています。この数字は、出場時間あたりで考えれば長谷部選手と同等と言えるため、よくやったと思います。ベテランが代表復帰してきて、ライバルが増えましたが、その中で多くを吸収し、ぜひアジアカップメンバーに選ばれてほしいです!

(テレビ朝日の放送で、解説の中山さんをはじめ田口選手に対して温かい視線を送っている雰囲気が印象的でした。)