11月26日に、東京浅草橋にて、パズル道場全国大会が行われました。この大会は1年に1回、11月に実施される究極のパズル道場の授業です。

伊與田塾からは1名(Y君)が参戦し、4時間以上の長丁場を戦い抜きました。

結果は・・・

中学生を含む参加者168名中、総合41位で敢闘賞を獲得しました!

敢闘賞記念メダル

総合41位というのは、もともと頭が良いというだけでは成し得ないものです。後に挙げるような、「学ぶ態度」が身についていないとここまでの高みには来れません。

パズルの実力的には、(私も含め)ほとんどの大人は敵わないレベルです。空間認識的に、普通の人には見えないものが見えている状態、というか、「君はどういう頭の構造してるんだ?」とツッこみたくなるレベルです。立体四目は14戦中9勝でした。(ちなみにY君は、伊與田塾主催の夏の立体四目大会で優勝しています。)

Y君は去年の全国大会にも参加しましたが、そのときは残念ながら入賞ならず、悔しい思いをしました。今回、1年間のトレーニングの成果を見せ、努力賞(100位~51位)を飛ばしての大躍進を果たしてくれました。

Y君の普段の様子から、全国大会で結果を出せる子の特徴をあげてみます。

①安定した集中力がある

毎回のパズル道場時間を、常に集中して取り組むことができます。その日の気分によって集中力が上下するということがありません。集中力はパズルの成否だけでなく、成長の伸びしろを大きくしてくれます。

 

②目標が高く、(良い意味での)負けず嫌い

相手の学年が上だろうが、大人だろうが負けたくないという強い気持ちがあります。そして、自分に課したハートルが高く、その高みへ向かって努力を続けることができます。私は大喜びだったのですが、なんと実はYくんは満足していない様子でした。

※良い負けず嫌いとは、「負けるからやらない」ではなく、「次は負けたくないから、どうすればいいか」と、前への一歩を踏み出せるということです。

 

③難問を楽しめる

難しい問題にあたったとしても、泣き言や文句を言いません。それどころか、笑顔を見せながら問題に取り組むことができます。考えることの楽しみを見出しているということです。

 

④自分の作戦を考えることができる

「自分の作戦を考える」というのは、パズル道場における大事な考え方の1つです。Y君は、1つのパズルについて、複数の作戦や技を編み出しています。

⑤雑音やプレッシャーへの強さ

パズル道場全国大会では、参加者に対して緊張や動揺を誘うような演出があります。そんな中でも気持ちを乱さす、普段の力を出すことができます。
伊與田塾でもパズル道場や特別授業の中でそういった演出を実施し、精神的なタフさを養ってきました。

 

⑥その他
受講生向けに細かい点を挙げると、毎月の懸賞問題、ワールドカップ、パズルオリンピックへ必ずチャレンジすることです。これにより、正確性・スピード・プレッシャーの中で問題を解く経験値を積むことができます。


さて、指導者として、私も大きな成果を持ち帰ることができました。教室の空気感をいかに作るか、生徒たちの思考力を高めるためにどのような演出をすべきか。今回Yくんが入賞してくれたことで、伊與田塾でのパズル道場の指導について大きな自信を持つことができました。