先週末、11日は月イチの特別授業でした!

立体四目ならべのあとは、先月と同じく宝石の煌めき(多人数対戦型ボードゲーム)をガッツリと!今回は塾長夫人も参戦!

安城,塾

雰囲気の変化

さて、今回宝石の煌めきをのべ5ゲームプレイしたわけですが、1ゲーム目から前回の特別授業とは明らかに空気が変化していました。

まるで将棋の公式大会のような緊張感が漂っていました。

前回の特別授業と違うのは、当日までの授業の中で「宝石の煌めきのプレイデータを分析する」という活動を行っていたことです。これにより、誰が一番1位をとっているのか、1位の子はどんな数字を残しているか、ということが明らかになっているのです。

さらに特殊性をあげると、他のゲームではそれほど良い成績を残せていなかった子(Aさん)が、宝石の煌めきで良い成績を残しているということも少なからず影響があったと思います。みんながAさんを見下しているとまではいきませんが、その子に負けるのは非常にくやしいはずです。

安城,教室,宝石の煌めき

 

プレイの進化

大きな変化が2ゲーム目、3ゲーム目に起きました。
1,2ゲーム目でさきほどの(Aさん)や、私の妻(こちらも強い)と対戦し、その足の速さ(勝ちへのプロセスの短さ)をみせつけてくれました。すると、A君のやりかたと似通った戦術をとる子が一斉に増えたのです。通常の授業で見せるやり方と明らかに変化があったので外から見ていてとても驚きました!いままでのやり方ではダメだと考える子がたくさんいたということでしょう。

 

見えないルールが変わる瞬間

宝石の煌めきの詳細なルールは解説しませんが、このゲームは自分の状況だけ見ていてもプレイすることはできます。現に、あまり成績を出せていない子ははじめから終わりまで自分のことしか気にしていませんでした。しかし、全員のレベルがあがってくるとそれだけでは絶対に勝てないことに気づきます。すると、他のプレイヤーと関わって(先読み、妨害)いかなくてはならなくなります。他のプレイヤーが自分に干渉してくることが増えると、それを見越してさらに一手はやく行動を起こす必要がでてきます。

将棋やサッカーのほか多くのゲームには流行りの戦略・戦術というものがあります。(ゲームの業界ではこの流行を”環境”と表現したりします。)するとその戦術に対して有効な対抗策が生まれます。ゲームをプレイするためのルールは変わらないが、環境がプレイヤーに変化を強いるのです。

安城市,塾

視野を広げれば、これはゲームだけでなく、仕事、勉強、育児、政治などについても同じことが言えると思います。

子どもたちにはゲームを通じて将来役立つ「見えないルールを読み取る力」「変化への対応力」を身につけてほしいと思います。今回特別授業に参加した子たちが、そのきっかけをつかめているといいなと思います。

 

そしてAさんに感謝です!