こんにちは。塾長の伊與田です。
「学力」と一言で表現しても、実は複数の意味内容を持っています。
今日の記事では、さまざまな学力の中で「態度の学力」についてとりあげます。
態度の学力とは、この記事にあわせて簡単にまとめると以下のようなものになります。(1)
・自ら進んで自己の問題や目的内容を明確に把握しようとする
・筋道の立った行動をしようとする
・よりよいものを求めようとする
特に”自ら進んで”という点が重要だと思います。
態度の学力は、テストなどの数値では測ることが難しい学力です。
しかし、これらは教育を受ける立場だけでなく、
社会へ出てからも必要な能力だということが想像できると思います。
態度の学力がなければ、生涯に渡って学ぶことが辛いものになります。
態度の学力がなければ、成長の”伸びしろ”が短くなってしまいます。
昨今、この態度の学力を育てることが難しくなっているのではないかと思います。
そう考える理由は、以下のようなものがあります。
・情報化によって、処理しきれないほどの情報に毎日さらされるようになった
・価値観の多様化によって、いろいろな生き方が認められるようになった
・将来の人生の選択肢が無限に広がっている
・生徒が学習した内容を社会にどう生かされるのか、どう生かせばよいのかわからない
・目の前の学習内容に意味を見つけられない、興味が湧かない
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態度の学力を育てる方法として伊與田塾が考えるのは、
まずは”楽しく学ぶということを学ぶ”ことです。(学ぶということに対するメタ認知ですね)
マインドマップやマインドアクセラレータ、パズル道場は
一般の塾における教科教育カリキュラムに比べて間違いなく楽しく学ぶことができます。
そして、楽しく学ぶうちに 物事を構造的にとらえられたり、とらえようとするようになり、
自然と物事に興味や疑問がわくようになっていきます。これはまさに態度の学力と言えます。
生徒に強制したり、強引に関心を惹きつけたりする必要はないのです。
伊與田塾の教育目標は、テストの点数アップをゴールではありません。
上に書いた態度の学力や思考力など、一生差がつく力を生徒達に提供したいと考えています。
(1)片桐重男、(2009) 『算数の「学力」とは何か』(シリーズ<これからの算数教育> 1) 明治図書