伊與田塾の授業は、特別授業などのイベントも含めて「不親切さ」を演出するようにしています。

おそらく伊與田塾に通っている子は、「伊與田塾の先生は丁寧に教えてくれる。」とは思っていないでしょう。それでもほとんどすべての生徒が、楽しく通ってくれています(アンケート結果や保護者様のお話から)。不親切なやり方だから子どもに嫌われる!なんてこともありません。

・マインドアクセラレータの授業
子どもたちは毎回異なる思考方法やお題に挑むことになります。原則、オリジナルのプリントの解説を読んで理解しながら自分のペースで進めます。あれこれ試行錯誤しながら思考内容をアウトプットし、講師はそれに対してフィードバックをしていきます。子どもにとっては、「決められた正解がない」ことが最も不親切だと感じているかもしれません。(入塾して間もない子にとっては特に)

・パズル道場
こちらも原則自分で進めていきます。パズルのヒントは与えられません。「自分で解くから自分の力が伸びる」、これが当たり前の空気の中で授業の時間を過ごします。パズル全体の進め方も「自分の作戦」次第となります。自分のなりたい姿(進級したい、とかあの子に負けたくないなど)と現実が一致していない場合は、自分の作戦を練り直す必要があります。半年も通塾すると、「わかんない」「ヒントちょうだい!」などと、問題に対して全面降伏することはなくなります

・特別授業、立体四目大会
特別授業では、単にみんなで集まってワイワイやって終わるだけではありません。ゲームや思考活動の結果を数字で見えるように点数付けを行い、順位もつけます。活動の内容や、採点基準は毎回変更されます。そのため、上位になりたい、とか、最下位はイヤと!いう場合は、当日発表されるルール表を熱心に読み込んで挑むことになります。ちなみに丁寧なルール解説の時間をとることはありません。

伊與田塾に長く通っている子は、こういった環境が当たり前になっているため、不測の事態などに対する耐性と、適応力がつき、たくましくなっています。

世の中に出れば、不親切なことであふれています。なんでもかんでも他の誰かが親切に教えてくれるということはありません。そういった環境につぶされずに、自力で(あるいは適切に助けを借りながら)乗り切る力が育ってほしいと考えています。