こんにちは。伊與田塾 いよだです。

今回は、塾えらびの新基準・ポイントについて書きたいと思います。というのも、教室を開いてから多くの塾の先生方とつながりができ、その方たちから多くのことを学んだり、考えさせられたからです。

なお一般的な塾選びのポイントについては省略しています。

検討段階で「体験を利用する」「塾長(教室長)のじっくり話をする」ことは、必須となります。それを前提に書いていきます。

1.塾(教室)の理念を確認する

理念とは、授業や教室の運営に関する根本的な考え方を確認します。教育理念、指導理念と表現されている場合もあります。理念は、HPやパンフレットに書かれているでしょう。

多くの場合、耳触りの良い、抽象的、最大公約数的な表現になっていると思います。特に大きい塾ほどそうした傾向にあります。しかし、中には非常に個性的で、興味深いことを書いている塾もあります。「どこもおなじだ」と思わずに根気よく見比べてほしいと思います。

ちなみに今の時代、理念についてなんの表示もしていない教室は、問題外です。

 

2.塾長(教室長)の人間性を見る

説明会、体験会では、教室長とじっくり話をしましょう。教室長からの一方的なトークではなく、積極的に質問を投げかけるなどして交流し、相互理解を深めてください。フランチャイズの塾や大きな塾の場合は、教室長がブランドの理念をどのように理解しているかを教室長自身の言葉で語ってもらいましょう。

生徒が直接、教室長から指導を受けるわけではないとしても、講師を育成する立場にあるのが教室長です。教室長がちゃんと論理的な説明ができることと、講師を育て、束ねていく人望がありそうかどうかを見ましょう。

昨今、塾長や教室長はブログやSNSで情報発信をすることは珍しくありません。ぜひチェックしましょう。

大きな塾やフランチャイズの塾は、HPやパンフレットから個々の教室の特徴までつかむことは難しいと思います。また、同じブランドを掲げる塾だとしても、個々の教室には教室長の個性が色濃く出るので、教室長の人間性は大きな判断材料になります。

 

3.授業以外のプラスアルファ・付加価値を確認する

教科教育の塾であれば、教科教育、つまり国語算数などの授業以外で生徒・保護者が得られるメリットを確認します。「成績があがる」「合格できる」と言っても、それをどう達成するのかという点にさまざまなプラスアルファの付加価値の形があります。

具体的には以下のようなものが考えられます。

①わかりやすい授業と徹底した習熟度確認
②手と足取り、授業外で徹底的に生徒をケアしてくれる
○○○(弱点分析、学習計画→実行の管理、 etc)
③自己管理能力・方法の指導
④自習室などの施設
⑤充実した進路データや情報の提供

今時学校の授業だけ・テスト対策だけという塾は生き残ってはいないでしょう。だからこそ、授業以外のところにその教室の個性や強みが現れていると言えます。要チェックです。ただし、これらの強みは、お子様の性格や成績を考慮して、メリットとして活かせるかどうか検討する必要があります。

 

4.指導方針・指導内容との整合性を確認する

上記の内容を押さえた上で、具体的な指導内容・指導方針を確認しましょう。特に「理念」に関連づけて話を聞いてください。その指導によってどのように理念を実現するのか?理念と指導との間に矛盾はないか?うわべだけの理念になっていないか?質の悪い塾ほどしどろもどろになるでしょう。逆に、よい塾ほど教室長のトークは熱っぽくなります。熱い教育談義を楽しめる人だといいですね。

 

結局は人・人間関係

まとめると、塾を検討する中で一番見るべきポイントは、結局は教室を運営する「」を見よ、ということになります。入塾後は、生徒・保護者・教室の3者がチームとなって目標へ進んでいくことになります。言うまでもなく、チームとしての人間関係が重要になります。「いいチームを組めそうだ」という感覚が得られれば、前向きに検討して良いと思います。