こんにちは。伊與田塾南安城教室、塾長のいよだです。

今回はパズル道場について、能力を①伸ばす、②補う(おぎなう)という2つの視点で書いてみようと思います。

①能力をのばすという視点

必要なつまずき

パズル道場は学年による区切りはなく、少しずつ難易度があがっていくスモールステップ方式です。もともとの能力がある子は初めてすぐにスラスラと進んでいくことができ、進級も早いです。

しかし、そんな子もどこかの段階で「つまずき」を経験することになります。「つまずき」に慣れていない子は「あれ?できない!」という状況にショックを受け、そこまで順調に進んできたのに急に集中を欠くようになったり、ヒントを求めたりしてしまいます。現学年は大丈夫な子であっても、こうした態度は改善すべきものです。

パズル道場は解につながるヒントは与えられません※ので、独力でつまずきを克服する必要があります。パズル道場の20級から初段に上がるまでには、どんな子でもつまずきを経験するようになっており、つまずきを独力で克服する経験を積むことがその子の大きな財産になります。

※適宜パズルのルールの指導は行います

超越した能力を獲得する

さて、これは私見ですがパズル道場2級~三段あたりまで来る頃にはパズルの分野によっては大人でも太刀打ちできないほどの力を身につけることになります。

安城市,塾,パズル道場

「積み木はいくつ?」 頭の中で数えやすい形に成形することで、 3~5秒で正解できます。

安城市,塾,パズル道場

「サイコロを転がし、ゴール地点で上面はいくつ?」 頭の中にサイコロをつくり(イメージし)転がします。 所要時間は5~10秒といったところです。

これらの問題をいきなり「やれ!」と言われたら大人でも「無理!」と言いたくなるでしょう。しかし、パズル道場のスモールステップのカリキュラムと、教室の同じ空間に「できるようになった子がいる」という事実が能力アップを可能にします。

できる子は全国レベルの競争を楽しむことができます。パズル道場にはWEB上でパズルのタイムを競うシステムが整備されており、全国の猛者たちとしのぎを削りあうことができます。そしてその究極形がパズル道場全国大会です。

 

②能力を補うという視点

パズル道場では、論理的思考力、空間認識力(平面、立体・移動、回転)を軸にさまざまなパズルが登場します。その中で初見(初めて)でもあっさりクリアできるものもあれば、意外と てこずる問題もあります。このつまずきによって、自分の苦手を発見し、自分で苦手をつぶしていくことができるのです。言いかえると、これまで弱点となっていた部分の能力をおぎなうということです。

例えば学校の授業で苦手な問題がでたとき、場合によっては独力でわからないままでやり過ごすことができてしまいます。他の友達の発言、授業時間の制約などが、「独力でやりきる」チャンスを奪ってしまうのです。

パズル道場はヒントなしで、制限時間はありません。これは、どれだけ時間がかかろうとも1問を独力で解く経験ができるということです。「できない~」「無理~」という発話が多い子も、独力で解く経験を重ねることで、「今は苦手だけど、やればできる」という感覚が根付きます。そしてその感覚が学習すべてに良い影響を与えます。


 
今回はパズル道場について2つの視点で書いてみました。

伊與田塾では少人数で授業を行うため、生徒の細かい特徴が見えてきます。生徒によって克服すべき課題はさまざまです。時にはご家庭と相談しながら解決法をさぐることもあります。

2018年冬休み講座は親子参加としました。普段は見られないお子さまの思考態度を観ることで、なんらかの発見が得られると思います。また、この講座の特典としてオリジナルの「のびしろ診断」を実施します。今回の投稿で書いたような各能力・思考態度について視点を提供できると考えています。

 

 

おまけ:パズル道場の各分野と補うべき能力の例

図形の分野

例1)平面図形の問題は大丈夫だが、立体図形に弱い
例2)図形の平行移動は大丈夫だが、回転移動の問題に弱い

思考力の分野

例1)ルールを読み解く力が弱い(読解力、読もうとする態度)
例2)複数条件を同時に処理する問題に弱い
例3)集中力を維持できない、思考のスタミナがない

数の分野

例)分数の本質がわかっていない
・分数の計算はできるが、計算結果を量的感覚で理解できていない
(図示できない。3分の2を帯をつかって説明することができない、など。)

 

 

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