こんにちは。伊與田塾南安城教室 塾長の伊與田です。

 

12月4日にアンフォーレにて開催されたオランダ教育研修報告会へ行ってきました。

オランダにてイエナプランの学校で40年校長を務めてきているリーン・ファンデンヒューゲルさんから直接学ぶスクールリーダーシップ研修に実際行かれた野田よりこ さんによる報告会でした。

野田より子

野田よりこ氏

報告会の中で私の心に刺さったキーワードを中心に書いていこうと思います。

イエナプラン教育20の原則

人間はどうあるべきか、そして社会はどうあるべきかということを土台にして学校のありかたが示されています。イエナプラン校はこの原則を出発点にして各校のビジョンが組み立てられていくそうです。

安城市,塾

コアになる価値から活動へとボトムアップしていく

日本の学習指導要領よりも深いレベルで人間や社会のありかたをとらえているので、学校の運営や指導に軸ができるのだと思いました。また、たとえなにか失敗したとしても、最終的に立ち返る場所がこの20の原則の中にあるのだと思います。

社会の多様性が前提にある教育

オランダの歴史や地政学的な環境の影響もあると思いますが、社会の「多様性」を前提とした教育方針になっています。
お互いが「違い」を持つことが前提で、その中で

・自分の意見を組み立てる
・自分の意見を言う
・他者の意見をきく
・他者を助ける

などの力を育てようとしています。

日本でもグローバル化とその対応について議論されていますが(実際にに変化も始まっていますが)、言語的な多様化だけでなく価値観の多様化も確実に進んできています。少なくとも高度経済成長期のような画一的な価値観による教育※は見直さなければなりません。

※暴力をもって従わせる、などはもってのほかですね。。。

批判的思考と他者からのフィードバックを受ける力

特に今の日本の教育に必要だなと感じたのは、「批判的思考」と「他者からのフィードバックを受ける力」です。私もそうですが、日本人は「批判を受け取る」ことが下手と言われます。他者から反対意見を言われると、人格を否定されたように受け取ってしまうきらいがあるのです。これではその先の建設的な話に進めませんね。

批判的思考とフィードバックを受けることを日常的にトレーニングすること、そしてそれを技術として習得することは個々のメンタル、相互理解、問題解決などいろいろとメリットがあるでしょう。

トップの仕事はビジョンを磨き続けること

組織のあり方と、そのトップの仕事についても言及がありました。経営者の一人としてグサリとくる言葉です。経営者・教育者として成長し、教室を成長させていかなくてはと改めて思いました。

心にのこるモヤモヤ・・・

ここまで抽象的でまとまりのない文章になってしまったと思います。
報告会のあとのランチタイムに講師の野田さんが「みんなに”モヤモヤ”とした気持ちを持ち帰ってもらいたいの」とおっしゃっていましたが、まさに狙い通りになっています。しかし、何らかの形でアウトプットしておくことで得られるものもあると思い、今回のブログを書くに至りました。時期を置いて読み返すとさらに学びがあると期待しています。

教育の成功とは何か?
30年後に必要な能力は何か?
多様性の中、子どものための教育を選択するリスクと責任、、、

ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

※記事中のスライド画像の内容は、オランダのイエナプランの学校で40年校長を務めてきているリーンさんから直接学ぶスクールリーダーシップ研修に行かれた野田よりこさんによる報告会のスライドです。

日本イエナプラン教育協会

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