こんにちは。伊與田塾 塾長のいよだです!

今回は、子どもたちの消しゴムの使い方について考えたことを書きます。

生徒が複数の問題を解き終わり、それを講師が丸つけをして複数の誤答があった場面を想定してください。

安城,塾

先消し

生徒は誤答部分をやりなおすわけですが、ここで自分の誤答を消しゴムで消すタイミングによって2つの型に分けて考えます。

仮に、「講師による丸つけの結果を受け取ってすぐに誤答部分をすべて消すこと」を「先消し」と呼ぶことにします。

伊與田塾の授業ではこの「先消し」はしないように呼びかけています。

なぜかというと、先消ししてしまうことによって、「学びの質」が下がると考えているからです。

先消しという行為は、生徒の「逃げ」の気持ちが発現したものだと考えています。何から逃げているかというと、「誤答した事実」や「誤答してしまった自分」です。

先消ししてしまうと、自分がどんな性質の間違いをしたのかという振り返りにつながりにくくなります。そうなると補完するべき知識を確認できなかったり、同じミスを繰り返したりする可能性が高くなってしまいます。問題や自分を分析するという、より本質的な学力を身につけるチャンスをへらすことになるのです。

 

後消しで、本質的な学力を高める

生徒たちに推奨している消し方は「後消し」です。後消しとは、誤答を消すのは解き直し、間違い直しをしたあとです。そうすることによって、自分がどのような質の間違いをしたのか分析し、改善していくチャンスを得られます。

 

ほとんどの子が先消ししてしまう

経験上、ほとんどの生徒が先消しをします。中には後消しに強い抵抗をしめす子もいます。その気持ちも理解できます。なぜなら誤答してしまった非理想的な自分と向き合うのは少々苦痛が伴うからです。複数の誤答をあらかじめまとめて消したほうが作業効率がいいじゃないかという、一見合理的な理由もあります。

しかし、本質的な学力を高めたいのであれば、後消しのほうがよいでしょう。(誤答を消さないというやりかたもアリだと思います。)

ご家庭でお子さまの学習の様子をご覧になる機会があれば、ぜひ消しゴムの使い方・タイミングについて観察してみてはいかがでしょうか。

 

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