こんにちは。伊與田塾南安城教室、塾長のいよだです。
タイトルにたくさんのキーワードを盛り込んだ今回の記事では、マインドアクセラレータ(MA)の授業の中で実施した日本語リスニングの思考活動をご紹介します。
きく力を鍛える
「ちゃんと」聞く、というのは意外と難しいものです。リスニングというと真っ先に思い浮かぶのは英語だと思います。しかし、母語である日本語もろくに聞き取れないのに英語の聞き取りをするというのは難しいでしょう。
今回ご紹介する思考活動では、講師が読み上げる文章をマインドマップとして書き取ります。(速度を重視した、鉛筆によるミニマインドマップ形式をとります。)
ちゃんときけているか、見える化する
出来上がったマインドマップを生徒たちの間で比較させると、同じ文章を聞き取ったはずなのに、マインドマップのつくりにバリエーションがでてきます(※)。同じ文章をきいても、内容を頭の中にどのように構成するかという点に個性がでてくるのです。聞き取った文章の論理構成がマインドマップに表現できていればOKです。
思考技術「抽象化」と「具体化」を意識する
今回の授業では、重要な思考技術である「抽象化」と「具体化」の力を鍛えることも めあて に含めています。読み上げる文章にでてくるキーワードについて、①抽象度の高いものから登場させるパターンと、②抽象度の低い(つまり具体度の高い)ものから登場させるパターンを別々に練習します。
①の例:桃太郎の仲間は、イヌ、サル、キジです。
②の例:イヌ、サル、キジは、桃太郎の仲間です。
①の文でも②の文でも、完成するマインドマップは同じになるのはずです。一般的に②のパターンのほうがマインドマップをつくるときの難度が高いと思います。(抽象度の高い語彙が、あとから登場することによって、ワーキングメモリの使用量が多くなるため)
論文の書き方やプレゼンテーションの基本知識で、「結論(抽象度の高い内容)を先に話す」というものがありますが、これは上記の①のパターンに近いです。同じ内容でも構成のしかたによって伝わりやすさが変わるんだという点も学ぶことができます。
抽象化・具体化は、先週アンフォーレで開催された石田勝紀先生の講演会でも紹介されていました!
春休みの親子体験講座(MA)では、マインドマップとともに「具体化」「抽象化」の思考スキルを体感することができます。
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