こんにちは。伊與田塾の いよだです。

伊與田塾のマインドアクセラレータ(MA)の授業では、教材の一部としてボードゲームを利用しています。それはオレの魚だ!

 

そのねらいの1つは、社会に出てから役立つさまざまな思考スキル(思考技術)を得られる、というものです。

実際の授業では、複数の週にわたって同じゲームをプレイすることが多いです。
ゲームに限らずですが、時間・日数をあけると上達が得られるからです。

はじめてのボードゲームを授業で導入する場合には、ルールの要約を生徒に配り、独力でルールを理解してもらいます。

しかし、ルール(説明書)に書かれているのは あくまでもルールであり、有効な戦略や戦術などは書かれていません。(浅い理解)
実際にどんなアクションが有効なのか、盤面のどこに注目したらよいかなどの深い部分は生徒自身が探究していかなければなりません。(戦略・戦術について講師がレクチャーすることもありません。)

“伊與田塾的評価基準での” 優秀な子は、ルールを読みはじめてプレイする前の段階で、戦略・戦術を考えるステップに到達できます。説明書から盤面の状態や他プレイヤーの動きなどをイメージし、仮説を立てて有効な戦術を考え出すことができるのです。1プレイ目から仮説にもとづいてプレイするため、1回のプレイから得られる経験値も多く、そのゲームを「深く」理解できることになります。。伊與田塾の生徒の1つの理想形と言えます。

とはいえ、ほとんどの子はルールの理解で手一杯となり、戦略・戦術は「実際にやってみて」から思考していくことになります。

これまで、マインドアクセラレータを受講してすぐの子で理想形に達している子は見たことがありません。「はじめてのゲーム」を何回も経験する中で成長していくことになります。

こういった経験で鍛えられる力は社会をよりよく生きるために使うことができます。
例えば、社会のルールの代表は「法律」です。

法律は、(やろうと思えば)だれもがアクセスできる公開情報です。しかしその法律が「実際にどう運用されているか」、「どのように利用できるか」という点については、法律の文面には書かれていません。(だからこそ弁護士など専門家という職業が必要とされるわけです)

法律だけでなく、スポーツなどの競技のルールも同様ですね。たとえばサッカーのフォーメーションやフェイントのかけ方などは、ルールにはのっていないことです。

そして、ルールは不変ではなく、変更されることもめずらしくありません。
またスポーツなどでは、ルールが変わらなくても新しい有効な戦術の台頭によってゲームの質が変化することもしばしばです。

そういった「変化へ対応していく力」を、ボードゲームを深く理解する経験を通じて鍛えられると考えています!

 


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