5/13(日)は月1回の特別授業をアンフォーレにて行ないました。
最近の特別授業では、立体四目やコミュニケーションゲームの間にオリジナルの読解計算問題などをやっています。
(問題のイメージは記事の下部に)

計算そのものは ごく簡単なものですが、文章が300文字ほどあります。
問題に取り組む子どもたちの様子を見ていると、それぞれが持つ思考力の課題が浮き彫りになってきます。※

 

① 学校でやらない(やったことのない)形式にとまどい、フリーズしてしまう

行ができない、もしくはしない(1回で完璧な筋道をたどろうとしている?)

③ 解答への道筋が複数あると、とまどってしまう(そして②へ)

④ 文章を読まずにいきなり立式しはじめる(読み飛ばし、ナナメ読み、数字あそび)

⑤ 設問に答えていない(なにを求められているか確認、理解していない)

⑥ 適当な数字を組み合わせて計算している
 (数字あそび※、論理的思考、情報の取捨選択)

⑦ 解答への道筋(論理)が組み立てられない

 

この傾向は、学年や学校の成績とは関係ないようです。
学校のお勉強の範疇では、計算力と読解力のリンクができていないということになると思います。しかし上記の課題を仕事(ビジネス)のシーンに置き換えて考えると、かなり致命的な課題だと思います。

 

① やったことない業務、はじめてのシチュエーションにフリーズしてしまう

② 非定型的仕事に弱くなってしまう

③ 明確な正解がないと不安になり、アクションをためらってしまう

④ 書類やメールなどの文章をよく確認しないで思いこみで仕事をしてしまう

顧客の要望に答えられない

⑥ 自分の業務の目的を理解せずに、適当に仕事をしてしまう

⑦ 筋道立てた説明ができず、業務の広範囲に支障がでてしまう

 

これらの課題を解決するには計算や個々の単元の理解だけでは難しいだろうとも思います。

1つうれしかったのは、マインドアクセラレータ(MA)の通塾歴が長い子は正答率・解答時間の成績が良かったことです。取り組む表情にも余裕が感じられました。明確なデータはありませんが、MAの授業を続けていると、思考の経験値に差が出ます。

・長文を読む
・複雑な条件を処理する
・様々な思考の技を学ぶ
・多面的な思考を求められる
・失敗をする(そして試行錯誤をする)

これらの経験値が、今回の結果につながっているのではないかと考えています。


今回の問題はだいたい以下のような内容です。
実際の問題はもう少し文字数が多いかわりに、説明文を多くしています。

たろうくんは、勇者とモンスターがたたかうゲームをつくりました。

勇者の体力は150です。0になると負けです。
勇者の”力”は100です。

モンスターの体力は200です。0にすれば勝ちです。
モンスターのこうげき力は30です。
モンスターのひふのかたさは20です。

勇者がモンスターに与えるダメージの計算式は以下です。
( 勇者の”力” - モンスターのひふのかたさ ) ÷ 2

計算式のせつめい:
まず、勇者の力からモンスターのひふのかたさの数字を引く。
それを2で割ったものがダメージの量です。

モンスターが1回こうげきで勇者に与えるダメージは、モンスターのこうげき力の値そのままです。

勇者が先攻で1回ずつこうげきしあうと、たたかいの結果はどうなりますか。
また、考え方を文章や式、絵を使ってしめしなさい。

※数字あそびの例
 150+100というような意味を持たない計算を平気でやります。( 勇者の体力 + 勇者の”力” )

※公文やそろばんをやっている子ほど苦戦するイメージがあります(私自身の思い込みかもしれませんが、どうしても目立ってしまうのです。。。)