パズル道場で使用する教具「フォー(4)キューブ」についてご紹介します。
ルール
フォーキューブは4つのキューブ(立方体)をルールにしたがって並べるパズル教具です。
どの面を見ても、その面の色を同じ色でそろえる必要があります。切断面についても同様です。
立体なので、空間認識系の力が主に伸びていきます。
それに加えて、以下の能力にもタッチしています。
① 視野の広さ
② 3次元的なワーキングメモリ
③ 仮説思考力
① 視野の広さ
生徒たちが取り組む様子を見ていると、はやく突破できる子と、苦戦する子では、視野の広さに違いがみられます。
苦戦する子は視野が狭く、手元しか見ていません。多くの場合、両手に1つずつのキューブを持ってクルクルまわしています。しかし、他の2つのキューブを見ていない(意識していない)ので、「4つの立方体で整合をとること」がいつまでもできません。
上手な子は、4つのキューブを視野に入れ、必要な面同士の整合をとっていくことができます。
③ 3次元的なワーキングメモリ
1つ立方体を肉眼で見たとき、6つの面のうち3つは隠れて見えません。そのため、色の種類と面の位置を記憶しておく必要があります。すでに位置を決めた色と面は、動かさないようにする(整合を維持する)ために覚えておかなければなりません。
私は動かしてはいけない面(固定しておきたい面)を記憶しておくことが、かろうじて できます。もっとできる生徒は、すべてのキューブの面と色を記憶しているかもしれませんね。
③ 仮説思考力
この教具でクリアの認定を得るには、決められた制限時間内に完成させる必要があります。やみくもにキューブを転がしていてもクリアタイムは縮まらず、また安定もしません。
すべてのパズルに言えますが、「正確に解く」技と、「はやく解く」技を発見する必要があります。
それぞれの技・コツは生徒自身で発見していくものですので、ここには書きません。技の発見に時間がかかることもよくありますが、講師からそれらを教えることはしません※1。
学校の授業では、独力でやろうとしても先生や他の友達によって解き方の情報が入ってきてしまいます。(授業時間の制限があるため仕方のないことですが)
生徒が「自身で技を発見する」という過程を経験するからこそ、思考力を自分のものにしてもらうことができます。生徒ががんばっている時間は、講師側にも忍耐が求められます。
※1:フォーキューブにおいて、視野の入れ方は生徒が自分で認識することはなかなか難しいです。そのため、一定時間経過後に様子を見て「どう見るか」をアドバイスします。
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