こんにちは。いよだです!
教育業界では、「読解力」という言葉にしばしばスポットライトがあたります。
最近では、「AIvs教科書の読めない子どもたち」の著者である新井紀子氏の新著「AIに負けない子どもを育てる」をきっかけに盛り上がりを見せました。
伊與田塾は国語・算数などの教科の授業はしませんが、社会に出てから必要となる地頭の1つである読解力をきたえるための思考活動をいくつか実施しています。
マインドアクセラレータの中では・・・
・論理的思考に必要なことばの学習
・ボードゲーム(ルールの理解)
・マインドマップで文章読解
・ビジョントレーニング
パズル道場の中では・・・
・新規パズルのルール理解
ロボットプログラミングの中では・・・
・テキスト読解
・プログラム仕様の理解
読もうとする意欲がなければ・・・
「読解力」という能力は「論理的思考力」や「語彙力」、「記憶力」、さらには「想像力」や「視力」などの力に分解することができると考えています。
しかし、なにより大事な要素として、文章を読むための「意欲」も重要だと考えます。
きっかけはボードゲーム
意欲が重要だと考えたきっかけは、マインドアクセラレータの授業の中でボードゲームを扱ったときのことです。
ゲームのルールは、生徒各自が説明書を独力で読んで理解するようにしています。
しかし「しっかり読んだ!」つもりでも、
講師「では、ゲームの準備をしてくれる?」
と問うと、
生徒「あれ?どうするんだっけ?」
となり、そこではじめて理解が浅かったことを自覚するのです。
ほぼすべての子はゲームが大好きだし、ゲームに勝ちたいと思っています。
ゲームに勝つにはルールを理解しなければならないと分かっているはずなのですが。。。
失敗体験 → 成功体験 → 「読解意欲」
「はじめてのボードゲーム」の中で読解の失敗を繰り返すことで、はじめてのボードゲームの理解が上手になっていきます。必要に応じて、質問をすることができ、「初見(しょけん)※」に強くなっていきます。
※初見・・・ここでは、はじめてのボードゲームをはじめてプレイする状況のことをさします
読解力がついてくると、はじめてのゲームでもルールを理解し、さらに、説明書に記されていない「戦略」「戦術」を考えられるまでになります。そのような状態になれば、成功体験から説明書を読む意欲も増していきます。
「読解力が低い子が増えている」と言われますが、能力面の問題の他に、意欲の問題もあると思います。つまり、子どもたちが、文章を読む楽しさ、メリットを実感する経験を積むことが必要なのだと考えます。
まだまだ文章から情報を得る力は必要です。
生徒たちにはボードゲームや楽しめる活動を通じて、前向きな読解体験を積んでほしいと考えています!