こんにちは。伊與田塾 いよだです。今回は、10月のマインドアクセラレータ(MA)の授業で実施したマジックメイズというゲーム紹介の続きです!
ゲーム内で起こったことや、生徒たちのアクションから見えた課題などを中心に書いていきます。

前回の記事から期間が空いてしまったので、「マジックメイズってなんだっけ?」という方は、ぜひ前回の記事もあわせてご覧ください。

前回の記事はこちら↓↓↓

 

マジックメイズ

時間に気を配らない・時間に気を配れない

4人でプレイしていても誰も砂時計の残りを見ておらず、時間切れによる負けが頻発しました。しかし、逆に時間を気にするあまり砂時計マスの隣での待機する時間をつくってしまうと、クリアするためのアクションの時間が少なくなることになります。砂時計マスを確保しつつも勝利へのアクションを起こすことが必要です。

誰か一人、タイムキーパーがいるとクリア率がグッと上がります。

タイムキーパーといえば、私が社会人一年目の時の新入社員研修で、時間管理に関してかなり厳しく指導された記憶が蘇ります。鬼のような講師だったので今でも鮮明に覚えています。

 

 

視野の狭さ

視野の狭さはこのゲームではかなりのハンデとなります。

マジックメイズに限らないことですが、視野の広さは2種類に分けられると感じました。

1つは単純な目の良さ、視界の広さです。

もう1つは認知的な視野と表現できるでしょうか。ゲームクリアのための複数の条件を同時に考慮に入れて考える力といえます。残り時間を気にしつつ、各コマがどこを目指しているか、どう動かすべきか、誰がどのアクションを担当しているか、などです。これらの情報を常にキャッチできていると、自分の役目をこなすだけでなく、チーム全体への貢献ができます。

視野が狭いと、どうしても1つのコマ及びその周辺にしか目がいかず、他のコマを動かすべきところをアクションが取れず、ゲームの進行を滞らせてしまいます。

マジックメイズ2

次々に移り変わるアクションの優先度への対応

本ゲームの大きな目標は、①アイテムを盗む、②脱出するの2つです。

しかし、例えば残り時間が少なくなってきた場合は砂時計マスへ向かわなければなりません。つまり、ゲームの途中で優先度入れ替わったり、優先度の高いアクション(障害物の除去など)が割り込んできたりします。優先度の変化が起きた時、それに気づけないと、最悪の場合ゲームに敗北することになります。

 

気づいて!ポーン

パニック!

本ゲームでは基本的に会話によるコミュニケーションができません。唯一、「気づいてポーン」をアクションしてほしいプレイヤーの前に置くことで気づきを促すことができます。しかし、やってみるとわかりますがこのポーンを置かれることはかなりの焦りとプレッシャーを生みます。特に「早く気づけ!」とばかりにポーンをコン!コン!とされるとパニックにおちいり、頭が真っ白になってしまうこともあります。

他のプレイヤーのアクションをうながすことは大事ですが、それがパニックを引き起こすようでは逆効果となってしまいます。

とはいえ、ポーンをおかないといつまでもチームの目的を達成できないことになります。

 

マジックメイズ3

コミュニケーションをとって、貢献する

ある大人しめの生徒が、その時点でできるアクションを全てこなした上で他プレイヤーのアクションを待つという状況がありました。おそらくその子は、「○○さんに、あのコマを動かしてほしい」という筋が見えていたはずですが、気づいてポーンを利用しないということがありました。結局そのゲームは時間切れで負けとなってしまいました。

コミュニケーションをとらないことが不利益になる、という経験は実生活でも起こりうることですが、すべての子が経験できることではないと思います。大人しめの子、引っ込み思案な子が積極的にコミュニケーションをとり、集団に貢献するという経験ができるという点も、このゲームのよいところだと考えています。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
マジックメイズは教材としても非常に使えるゲームだと思います。親子でプレイしてみると、普段チェックできないようなお子様の特性を垣間見ることができるでしょう。
1回のプレイは20分程度でお手軽です。
ボードゲーム業界の中ではメジャーなゲームですので、お近くのボードゲームカフェ等でぜひ体験してほしいと思います!

 

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