こんにちは。伊與田塾南安城教室、塾長のいよだです。
マインドアクセラレータ(MA)の授業の中で実施したゲーム「宝石の煌(きら)めき」をご紹介します!
今回は上級者編です!
※ゲームのルールについては前回のブログにて紹介しておりますので、そちらを御覧ください。
⇒リンク:宝石の煌めき ~初級編~
⇒リンク:宝石の煌めき ~中級編~
※教育的な観点での紹介となりますので、ルール等の解説を省略している部分がありますのでご了承ください。
勝利への道を「逆算」せよ!
このゲームで勝利するには、15点の威信点を得ることが必要です。威信点を一度に多く得るためには、購買力が必要です。3点~5点とるアクションが頻発するのはゲーム後半ということになります。
ゲーム後半でレベル3の発展カードや貴族を得ることによる大量得点を前提に、残りの点数をどう取るか、ということを逆算することで、序盤~中盤の戦い方が見えてきます。※
※この考え方は、授業の中でプレイデータを公開してから生まれました。
1位になった子のデータを見ると、レベル3発展カードおよび貴族を2~4つ獲得しているということが判明したことが背景にあります。
流れと需要を読め!
ゲーム序盤は、それぞれの対戦相手の思惑を見極めることが大切です。それぞれのプレイヤーが、貴族をねらっているのか、いないか。どの発展カードを狙っているかなどを考えます。自分とねらいが重複している場合や、プレイヤー全員が欲しがるようなカードがある場合は、キープなどの強引な手を使ってでも先をとるか、あるいは別の手順に切り替えるかという判断をすることが考えられます。
場・他プレイヤーに働きかけよ!
上級者の領域に来ているプレイヤーは、対戦相手の状況を観察する力がついてきています。状況に応じて他プレイヤーに干渉していく戦術をとることができます。
キープによる妨害
他プレイヤーがねらっている発展カードを先にキープして邪魔をします。邪魔をする戦術は自分の購買力や威信点の効率を下げてしまうので、メリット・デメリットを天秤にかけて判断する必要があります。特に3人以上でプレイする場合、「第三者が漁夫の利を得る」ということも考えられますので慎重さが必要です。
トークン占有による妨害
他プレイヤーがねらっている発展カードを買うためのコストとなる宝石トークンをおさえてしまう戦術です。妨害のためにおさえた宝石トークンは妨害を行った本人も使い辛いので、これまた難しい判断が迫られます。
局面の戦いに勝て!
場合によっては、「まだお互い勝利には遠いが、”あの発展カード”をゲットすれば大勢が決まってしまう」というような場面が現れます。そのカードを取るかどうかが勝負に大きく関わるため、全身全霊をかけてそのカードを目指すことになります。
初級者は「そういう局面であること」に気づかないため、気づけば早々にトップ争いから脱落している、なんてことになります。
ゲームの質が変わる瞬間
はじめて1ヶ月ほどの時点で全プレイデータを集計し、分析→戦略を考える時間をとりました。それを境に全員の得点効率などが上がり、戦い方がガラリとかわっていったのは見ていて興味おもしろかったです。ゲームのルールが変わったわけではないのに、ゲームの質が変わるという現象は、他のゲームでもありますし、現実社会でもあります。そうした変化に対応できる力を、ゲームを通じて得てほしいという思いもあります。
いかがでしたでしょうか。
上級編では、広い視野を持って対戦相手の状況や考えを読むことが必要になります。そのため、ゲーム中に処理すべき情報が数倍になります。
「宝石の煌めき」はマインドアクセラレータ(MA)の授業の中で約2ヶ月間実施しました。ほぼ全員が中級者のレベルに達し、数名が上級者レベルにまで成長したと思います。塾長自身もそうですが、やればやるほど成長できるゲームだと思います。まだまだ遊び尽くした感じはしません!
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